ハイブリッド車のデメリット|買ってから困ることと後悔しやすい点

ハイブリッド車のシルエットと電池や燃料計のマーク、デメリットを考える人の後ろ姿と記事タイトル

当サイトは国土交通省・総務省など公的機関の公開情報と自動車メーカーの公式情報をもとに編集部が独自に執筆しています。税制・補助金・車両の性能や保証は年度や時期で変わるため、手続きや購入の前に各制度の公式ページとメーカーの公式情報で最新の内容を確認してください。記事内には広告を含む場合があります。

燃費がいいと聞いてハイブリッド車が気になっているけれど、『買ってから後悔しないかな』と引っかかっている方も多いですよね。

結論から言うと、ハイブリッドのデメリットは「買う時」「乗っている時」「手放す時」で中身が違います。どの段階で困りやすいかを先に知っておけば、後悔はかなり減らせます。

この記事では、3つの段階ごとのデメリットと、今の車に乗り続けたほうがいい人の条件を紹介します。

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目次

ハイブリッドのデメリットは3つの段階で見る

先に結論

ハイブリッド車の欠点は、車両価格が高めになりやすいこと、使い方によっては燃費の差が小さいこと、電池や高電圧部品を自分で扱えないことの3つに集まります。年間の走行距離が少ない方や、数年で乗り換える方は、デメリットのほうが目立ちやすくなります。

『デメリットって、結局どれくらい気にすればいいの?』と感じますよね。

実は、同じデメリットでも、困るタイミングがばらばらなんです。そこでこの記事では、時間の流れに沿って3つに分けました。

段階主なデメリット困りやすい人
買う時車両価格が高めになりやすい・自動車税は安くならない・国の補助金の対象外購入時の支払いを抑えたい人
乗っている時冬や短い距離では燃費が伸びにくい・他の車を救援できない・高電圧部品を自分で触れない近場のちょい乗りが多い人・寒い地域の人
手放す時駆動用電池の状態や保証の残りを気にされやすい保証が切れた後に売る人・点検記録がない人
ハイブリッド車のデメリットを買う時・乗っている時・手放す時の3段階に分けた図解

ハイブリッドのメリットとデメリットを並べて比べたい方は、ハイブリッド車のメリットもあわせて読んでみてください。

「ハイブリッド車のメリットとデメリット」を一度に並べると

先に全体を見ておくと、ここから先の話が頭に入りやすくなります。

よく言われるメリット
  • 街乗りや渋滞で燃費が伸びやすい
  • 発進や低速ではモーターで走る場面が多い
  • ガソリンハイブリッド車は13年超の自動車税の重課がない
  • 暖機運転がいらない(車がエンジンを自動で動かす)
よく言われるデメリット
  • 同じ車種なら車両価格が高めになりやすい
  • 高速道路や寒い日は燃費の差が縮みやすい
  • 他の車のバッテリー上がりを救援できない車が多い
  • 電池や高電圧部品は販売店や整備工場に任せることになる

メリットとデメリットのどちらが大きいかは、使い方で決まります。ここからは段階ごとに、もう少し詳しく見ていきましょう。

買う時のデメリット|価格と税の思い込みに注意

買う段階のデメリットは、お金の話が中心です。

『ハイブリッドはエコカーだから、税金も補助金もお得なはず』と思っている方は、ここで一度確かめておきましょう。

車両価格が高めになりやすい

同じ車種でガソリン車とハイブリッドの両方がある場合、ハイブリッドのほうが車両価格は高めになりやすいです。

この価格差を燃料代の安さで取り戻せるかどうかは、走る距離しだいなんです。年間にあまり走らない方は、何年たっても差が埋まらないこともあります。

価格差を何年で取り戻せるかの計算は、ハイブリッドは元が取れる?で詳しく紹介しています。

自動車税はハイブリッドだから安くなるわけではない

意外と知られていないのが、毎年の自動車税です。

自動車税のグリーン化特例(軽課)の対象は、令和8年4月1日から令和10年3月31日の期間では、電気自動車・燃料電池自動車・天然ガス自動車・プラグインハイブリッド自動車です。普通のハイブリッド車は入っていません。

税率表にハイブリッド専用の区分はなく、総排気量の区分で税額が決まります。

自家用乗用車の自動車税(令和8年度・令和元年10月1日以後に初めて登録)年税額
1.0リットル超1.5リットル以下30,500円
1.5リットル超2.0リットル以下36,000円
2.0リットル超2.5リットル以下43,500円

税額は栃木県の令和8年度の税率早見表の値です。一方で、ガソリンハイブリッド車は13年超の重課(概ね15%)の対象外という良い面もあります。

国の補助金はハイブリッド車が対象外

2026年度に申請できる国のCEV補助金(令和7年度補正予算分)の対象車両は、電気自動車・プラグインハイブリッド自動車・燃料電池車などです。普通のハイブリッド車は対象車両の種類に入っていません。

『補助金を当てにして予算を組んでいた』ということにならないよう、気をつけておきましょう。補助金の話はハイブリッド車の補助金にまとめています。

重量税の減税は車ごとに違う

新車の時の自動車重量税は、エコカー減税で軽くなることがあります。

ただし、軽減の幅は令和12年度燃費基準をどれだけ達成しているかで決まります。新車の時に免税になるのは105%達成以上の車で、初回の車検まで免税になるのは125%達成の車だけです。

よくある思い込み

「ハイブリッド車なら重量税は新車の時も初回の車検も免税」とは限りません。令和9年5月1日からは区分も変わります。見積書の重量税の欄で、その車の扱いを確かめておきましょう。

乗っている時のデメリット|燃費と扱い方のクセ

乗り始めてから『あれ?』と感じやすいのが、この段階です。

故障というより、ハイブリッドならではのクセを知らなかったことで困る場面が多いんです。

冬や短い距離では燃費が伸びにくい

トヨタの取扱説明書では、冬はエンジンや車内が暖まるまでエンジンが自動で止まらないので、燃料を使うと案内されています。

短い距離の走行を繰り返すと、暖機のためにエンジンがかかる回数が増え、燃費が悪くなることも書かれています。

燃費が伸びにくい使い方
  • 片道数分の近所の買い物がほとんど
  • 寒い地域で、冬に暖房を強めに使う
  • 冬用タイヤで乾いた道を走ることが多い
  • 重い荷物を積んだまま走っている
  • 高速道路を一定の速さで長く走ることが多い

高速道路を一定の速さで走る場面では、ブレーキで電気をためる機会が減ります。高速が中心の方は、カタログのWLTCモードの「高速道路」の燃費で比べてみてください。

冬の燃費と暖房の話はハイブリッド車は冬に弱い?でも紹介しています。

他の車のバッテリー上がりを救援できない

これは、乗り換えてから知って驚く方が多いデメリットです。

トヨタの取扱説明書では、救援用端子で他の車のバッテリー上がりを救援することはできないと書かれています。日産のFAQでも、電気自動車やハイブリッド車は他の車を救援できないと案内されています。

「友達の車のバッテリーが上がっちゃって。ケーブルつないでくれる?」
「ごめん、ハイブリッドだと救援できない車なんだ」

こんなやり取りになることもあります。

なお、日産は一部の車(S-HYBRID車の一部)は救援できると案内しているので、車種で違います。取扱説明書で確かめておきましょう。

補機バッテリーも上がることがある

ハイブリッド車には、走るための駆動用バッテリーと、システムの始動や電装品に使う補機バッテリーの2つがあります。

トヨタのFAQでは、どちらも長く放置すると上がるので、2週間の間に合計30分(冬は合計80分)を目安に運転するよう案内されています。

週末しか乗らない方は、このペースを頭に入れておくと安心です。詳しくはハイブリッドの補機バッテリーを見てみてください。

高電圧部品は自分で触れない

ハイブリッド車には高電圧のケーブルや電池が積まれています。オレンジ色の配線などは、取扱説明書で触れないよう注意されています。

『オイルや電球くらいは自分で替えたい』という方もいますよね。ただ、エンジンルームの作業は手順が車種で違うので、取扱説明書で確認してから行いましょう。

補足

アクアの取扱説明書では、後席の下にある駆動用電池の冷却用の吸入口を、シートカバーや荷物でふさがないよう書かれています。吸入口の位置は車種で違うので、自分の車の取扱説明書で場所を見ておくと安心です。

冠水した道は特に避けたい

国土交通省は、浸水・冠水した車は自分でエンジンをかけず、販売店や整備工場に相談するよう呼びかけています。

ハイブリッド車は高電圧のバッテリーを積んでいるので、むやみに触らないことも案内されています。大雨の日に冠水した道を通らない、というのはどの車でも大事ですが、ハイブリッド車では特に意識しておきたいところです。

手放す時のデメリット|電池の状態と保証の切れ目

手放す時のデメリットは、駆動用電池にまつわる不安です。

実は、乗っている間は気にならなかった電池のことを、売る時に初めて意識する方も多いんです。

電池の寿命や交換費用は、メーカーも数字で示していない

トヨタのFAQでは、駆動用バッテリーの寿命は車の使い方や走行条件で違うので一概には言えない、と案内されています。日産も具体的な数値は案内していません。

交換が必要になる時期も、費用も、車ごとに違うということです。電池の交換についてはハイブリッドの駆動用バッテリー交換で、見積もりで確かめたい点を紹介しています。

新車の保証には期限がある

トヨタ・ホンダ(フィットのe:HEV)・日産(ハイブリッド車・e-POWER車)では、駆動用電池の保証は新車登録から5年間、または走行距離10万kmまでのどちらか早いほうです。

他のメーカーの保証の内容は、メーカーや車種、年式で違うことがあります。保証書やメンテナンスノートで確かめてみてください。

時期手放す時の見られ方
保証期間内保証が残っていることを伝えやすい
保証が切れた後電池の状態を点検記録や警告の有無で説明できると安心
警告灯や警告メッセージが出た後先に販売店で点検を受け、直すか売るかを比べる

点検記録がないと説明しにくい

売る時に、どんな手入れをしてきたかを示せるのが点検整備記録簿です。

国土交通省は、マイカーの記録簿の保存期間を2年とし、できるだけ長く保存することが望ましいとしています。電池の状態を気にされやすいハイブリッド車こそ、記録をそろえておく価値があります。

手放す前にそろえたいもの
  1. 点検整備記録簿(メンテナンスノート)をまとめておく
  2. 保証書で駆動用電池の保証の期限を確かめる
  3. 警告灯や警告メッセージが出たことがあれば、点検の記録を探す
  4. 取扱説明書やスペアキーなどの付属品を確かめる

売る時の金額の見られ方は、ハイブリッド車のリセールバリューで詳しく紹介しています。

今の車を手放すなら?乗り続けるのも正解

ハイブリッドへの乗り換えを考え始めたら、同時に考えたいのが今の車のことです。

売るか、乗り続けるか。ここを先に決めておくと、次の車選びで迷いにくくなります。

デメリットが気になる人は、乗り続けるのも正解

ここまで読んで、『うちの使い方だと、デメリットのほうが大きいかも』と感じた方もいるはずです。

結論から言うと、それなら無理にハイブリッドに乗り換えなくて大丈夫です。今の車に乗り続けるのも、立派な選択肢なんです。

今の車に乗り続けたほうがいい人の条件
  • 今の車に大きな不満がなく、故障も少ない
  • 年間の走行距離が少なく、燃料代の差が小さい
  • 車検までまだ期間があり、急いで手放す理由がない
  • 乗り換えの頭金や借り入れを増やしたくない
  • 近場のちょい乗りが中心で、燃費の差が出にくい
ハイブリッドに乗り換えず今の車に乗り続けたほうがいい人の条件をまとめた図解

3つ以上当てはまるなら、今の車を大切に乗り続けるほうが、お金の面では合っていることが多いです。

逆に、今の車の修理が増えてきた、ガソリン車で13年を超えて自動車税が重くなった、年間の走行距離が多い、という方は乗り換えを考える価値があります。ガソリン車との比べ方はハイブリッドとガソリン車どっちがいい?を見てみてください。

使い方で見る「乗り換え」か「乗り続ける」か

こんな使い方向きやすい選択理由
毎日の通勤で街中を走り、長く乗るハイブリッドへ乗り換え燃料代の差が毎年積み上がる
週末だけ近所で乗る今の車に乗り続ける価格差を燃料代で取り戻しにくい
高速道路の長距離が中心2台の高速道路の燃費で比べる街乗りほど差が出にくい
今の車が13年を超えたガソリン車乗り換えか乗り続けるかを修理費と比べる毎年の自動車税が重くなっている
今の車の修理の見積もりが高い直すか売るかを比べる修理代を次の車に回せることもある

乗り換えると決めたら、売り方を選ぶ

ハイブリッドへの乗り換えを決めたら、次は今の車をどうするかです。

『下取りに出すのが普通だよね』と思いがちですが、実は選べる方法がいくつかあります。

方法向いている人確かめたいこと
販売店の下取り手続きを1か所で済ませたい人下取り額が見積書のどこに書かれているか
買取店に売る今の車の値段をしっかり比べたい人複数の店の査定額と支払いの時期
乗り続ける今の車に不満がない人次の車検の時期と修理の見込み

先に今の車の相場を知っておく

乗り換えの実質の負担は、新しい車の価格から今の車を手放した金額を引いたものです。

今の車がいくらで売れそうかを先に知っておくと、ハイブリッドとの価格差も受け止めやすくなります。下取りだけでなく、買取店に売る方法もあり、いくつかの店の査定額を比べると相場が見えてきます。

契約は落ち着いて

国民生活センターは、査定の場ですぐに契約せず、一度冷静に考えるよう呼びかけています。車の売却は特定商取引法のクーリング・オフの対象外です。

キャンセルの条件や支払いの時期は、契約書で先に確かめておきましょう。修復歴や事故歴を知っている場合は、査定の時に伝えておくと後のトラブルを防げます。

よくある失敗

新しい車の契約だけ先に済ませて、今の車の売却を後回しにすること。納車まで今の車を使えるのか、いつ引き渡すのかを決めておかないと、車がない期間ができたり、慌てて売ることになりがちです。

ハイブリッドのデメリットでよくある相談

ここでは、ハイブリッドのデメリットについて、知恵袋などでよく見かける相談を3つ取り上げます。

「加速がいいように見えるけど、デメリットはある?」

発進の時にモーターが力を出すので、出だしが軽く感じる方は多いですよね。

ただ、加速の感じ方は方式や車種で違います。デメリットとしては、この記事で紹介した価格・冬の燃費・救援できない点などが挙げられます。

試乗する時は、街中の発進だけでなく、合流や坂道の加速も試してみるのがおすすめです。

「ガソリン代は大きく変わると言われたけど、本当?」

変わるかどうかは、走る距離しだいです。

資源エネルギー庁の調査では、2026年10月5日時点のレギュラーガソリン全国平均は1リットル170円でした。この単価で、ガソリン車15km/L、ハイブリッド車25km/Lと仮定して計算してみます。

年間の走行距離ガソリン車ハイブリッド車1年の差
5,000km約56,667円34,000円約22,667円
10,000km約113,333円68,000円約45,333円
15,000km170,000円102,000円68,000円

燃費は計算のための仮の条件です。検討中の2台のカタログ燃費を当てはめると、自分の場合の差が分かります。

「ガソリン代は安くても、修理費が高くつくのでは?」

これは心配になりますよね。

駆動用電池の寿命や交換費用は、メーカーも数字で示していません。そのため「何年でいくらかかる」とは言えないんです。

まずは保証の期限を確かめ、期限が近づいたら点検を受けておくと安心です。修理の見積もりが出た時に、直すか売るかを比べられるよう、今の車の相場も知っておくと判断しやすくなります。

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。

納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。

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販売店も商売なので、下取りはできるだけ安く引き取りたいのが本音です。

下取りの商談でよくある流れ
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  • 「がんばって、ここまで上げました!」と金額が上がる

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よくある質問

ハイブリッド車のいちばんの欠点は何ですか?

使い方によって違いますが、多くの方に当てはまるのは車両価格が高めになりやすいことです。走る距離が少ないと、燃料代の安さで価格差を取り戻しにくくなります。

ハイブリッド車は自動車税が安いですか?

普通のハイブリッド車は、自動車税のグリーン化特例(軽課)の対象に入っていません。総排気量の区分で決まります。ただし、ガソリンハイブリッド車は13年超の重課の対象外です。

ハイブリッド車で他の車のバッテリー上がりを助けられますか?

トヨタや日産は、ハイブリッド車で他の車を救援できないと案内しています。一部救援できる車もあるので、取扱説明書で確かめてください。

デメリットが気になる時は、どうすればいいですか?

今の車に不満がなければ、乗り続けるのも正解です。乗り換えるなら、今の車の相場を先に知っておくと、実質の負担が分かりやすくなります。

まとめ

この記事の要点
  • ハイブリッドのデメリットは「買う時・乗っている時・手放す時」で中身が違う
  • 買う時は、車両価格が高めになりやすく、自動車税の軽課や国のCEV補助金の対象外
  • 乗っている時は、冬や短い距離で燃費が伸びにくく、他の車を救援できない車が多い
  • 手放す時は、電池の保証の期限と点検記録が見られやすい
  • デメリットが大きいと感じたら、今の車に乗り続けるのも正解
  • 乗り換えるなら、下取りだけでなく買取店の査定も比べて相場を知っておく
ハイブリッド車ガイド

ハイブリッド車ガイド 編集部

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